◆西脇辰弥の参加作品 最新情報◆

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2003/06/27&28
徳永英明氏ライヴ。

徳さんのライヴ・ツアー「青い銀河の夜」、赤坂ブリッツでの2日間公演。前回の仙台公演から2週間のブランクがあって(実はその間に、徳さんの新作のレコーディングをしていたんだけどね・・)僕も含めた、バンドのメンバーも、少し不安だったのだが、会場でのリハーサルが始まると、徳さんのコンサートの感覚を、からだがどんどん思い出していくのがわかった。なにより、楽曲に新鮮な感覚で臨めるのはいいことだ。

そういった意味では、今回の2公演、全く対照的なコンサートだったように思う。1日目は、まっさらな気持ちで、楽曲の本質に対峙したコンサート。2日目は、からだにしみこんだ楽曲の本質を、インスピレーションのままに演奏したコンサート、といった感じかな……。

そう言えば、最近、徳さんのライヴで使う、ピアノ鍵盤のタッチを、最も重く設定しなおした。というのも、徳さんの唄のダイナミック・レンジ(消え入るようなウィスパーから、どこまで行っちゃうの?というくらいのシャウトまで・・)が、コンサートの度に大きくなっていってるから、簡単にフォルテが出せてしまうような鍵盤では、だめなのだ。徳さんには敢えて、このことは伝えてなかったんだけど、リハーサルのときに「西脇!ピアノのタッチ、変えたやろ?」と指摘されてしまった。う〜ん、鋭い!! でも、とても気に入ってくれた様子。





散歩中に発見、うちの近所の空き地に突如として現われた、お花畑。
さて、ここ数日、いろんな方々から暖かい応援のメールをいただいています。皆さん、どうもありがとう!
というわけで、匿名希望Aさんからの質問で、「西脇辰弥の髪は地毛なのか? もしエクステなら、それを取ったときは、どんな状況なのか?」ということだけど、僕が、如何にしてこのような髪型になっていったかは、2002/9/30のWhat' Newに詳しくリポートしたので、そっちの方も見てみてね!

2003/06/25
ポンタさんとミッチーのレコーディング。

12:00に都内の某レコーディング・スタジオに赴く。ドラマー界、いや日本の音楽シーンの重鎮、村上“ポンタ”秀一氏が今レコーディングしている、彼自身のニュー・アルバムの1曲に、クロマティック・ハーモニカ・プレーヤーとして参加することになったのだ。

僕が始めて、ポンタさんの存在を意識したのは、彼が参加していた、渡辺香津美氏のアルバム「モボ・スプラッシュ」を聴いたときだった。確か1985年ごろのことだ。繊細なタイム感と唄心、足をすくわれて、そのまま空を飛んで行けそうな、独特で強力なプッシュ感と、ちょっとしたユーモア感覚。その重厚な音色のせいで、てっきりハード・ヒッター・ドラマーだと思い込んでいたが、実際のポンタさんは、実にリラックスしたスタンスで、まるで踊っているかのように、とってもかっこよくドラムを叩くひとだった。

それはともかく、今回僕が参加することになった曲、ファンキーな味わいのあるクールで超かっこいい曲! 豪華ゲストも多数参加するこの曲だが、ポンタさんは「俺は、何も注文はない! 西脇がいいと思うことを演ってくれ!!」と言ってくれる。ポンタさんが作り出してくれるムードにパワーをもらったせいだろう、Take2でOKをもらいました。ポンタさん、ありがとう!!

そして、このスタジオを出て、15:00に都内の別のレコーディング・スタジオに移動する。及川光博君のサウンド・プロデュースをするのだ。

及川ミッチー君が、今回僕に与えてくれたお題が、これまたいつものように、僕のあるツボにはまってしまい、スタジオ内は笑いが絶えない。
今回のレコーディング・メンバーは、僕と、トランペットの小林正弘氏のみ。2人の多重録音により構成されている。とはいえかなりゴージャスなサウンドだ。もちろん、まだどんな曲かは言えないけど、この曲、かなり傑作な予感!!

2003/06/22
グイーンのライヴ。

僕がドラマーとして参加している、超趣味的集団“Gueen”の夏の来日リサイタル「オペラ座に寄る」が、クラブチッタ川崎で行われた。今回は、前にも書いたように、クイーンのあの傑作アルバム「オペラ座の夜」から全曲、しかもアルバムの曲順通りに演奏するという、とんでもない企画だ。このアルバム、当然アナログ・レコードを想定して作られているから、A面の最後の曲と、B面の最初の曲の間には、ちょっとした気分転換が必要だから、そこに、クイーンの往年のヒット曲、きっとみんなが聴きたいだろうな、という曲を配置した構成になった。

それにしても、同アルバム、狂気という言葉が似合ってしまうくらい、膨大なアイディアでもって緻密に構成されたすごい作品で、どこを取っても、おざなりな表現が見当たらない。子供の頃にこのサウンドに心酔した僕としては、この夢のサウンドを、できる限りライヴで再現したい、と思いつつも、だからといって、テープを回したり、シーケンサーを多用してしまうと、ロック・コンサートのエキサイティングなものが失われてしまうから、いつもながら、アレンジにはかなり心を砕いたわけだ。
ひょうきん者のフレディー波多江も、歌詞を忘れたり、音程をはずしたりすると、ハリセンで思いっきり叩かれたり、鍋が頭上から降ってきたりするので、まさに、からだを張ったライヴだ(笑)
Photo1は、アンコール後に、最前列のお客さんに撮ってもらったもの。撮ってくれたお客様、どうもありがとう!!
そして、今回は700人もの人々が、このライヴに足を運んでくれました。Photo2 来てくれた皆さん、ほんとうにありがとう!!!

Photo1


Photo2

2003/06/14&15
徳永英明氏ライヴ。

徳さんのライヴ・ツアー「青い銀河の夜」のZepp SENDAIでの2日間公演。1日目の朝、東京発の新幹線にぎりぎり飛び乗ったかと思ったら、車内で、ベーシストの千葉さんと、実に9年ぶりに再会する。彼は、ウッド・ベース、コントラバスはもちろん、ミュージカルの音楽監督も務める多才な人で、9年前、区麗情のアルバム発売キャンペーンで、ギタリストの加藤達夫氏とともに、日本全国を回った仲だったのだ。で、彼としばらく話し込んでいたのだが、徳永バンド御一行様は、別の車両だったから、バンドの皆さんには、「西脇は乗り遅れたんじゃないか?」と、随分心配をかけてしまった。

Photo1は、1日目の打ち上げで行ったお店で出てきた、特大牛タンの串焼き。全長10センチ弱、厚さ1.5センチ、さすが牛タンの街仙台!!


Photo1
ところで、突然だけど「最近、俺が購入したもの!!」

Photo2は、マニライトと呼ばれる、4つの発光ダイオード(青色発光ダイオードもあり)が仕込まれた台座の上に、ブラジル産の水晶の玉を乗せた、ちょっと怪しげな物体。発光ダイオードの光の強さのバランスが、刻々と変化して、とてもきれい。徳永氏が、リハーサルに、これを持ってきていたのを見て、僕も欲しくなってしまい、購入したのだ。
水晶等の鉱石は、それぞれ固有の振動数を持っていて、生体にも影響力があると聞くが、それより何より、僕はきれいな光り物のインテリアで、しかも、その光の色や形が刻々と、ぱっと見には認識できないような周期で変化するものが大好きなのだ! ラバー・ランプも3個持ってるしね(しかも、もう何本か買い足そうと思ってる・・) で、しかも、このマニライト、消費電力が微小な発光ダイオードだけに、電池駆動も可能なのだ! 徳永氏の仙台公演の2日目では、僕のキーボード・セットの傍らに、これを置いていたので、気づいた方もいるかも知れない。


Photo2
そしてPhoto3は、よく酒を買いに行っているお店でたまたま見つけた、シングルモルト・ウィスキー「グレン・ファークラス・ヘリテッジ8年」 僕は、もう何年も前から、シングルモルト・ウィスキー大好き野郎なのだが、これを見たのは初めてだった(ただ単に知らなかっただけかも・・) 8年という熟成期間は、シングルモルト・ウィスキーの中では短めで、ヤング・モルトの部類に入るそうだ。よく「酒飲みは特級酒より2級酒を好む」なんて言われるし、モルト・ウィスキー通のドラマー小森啓資君によれば「ヤング・モルトを飲む会」なるものも存在するらしい。それで、これもいけるかも?!と思い、(お値段もお得だしね)購入してしまった。

で、これが大正解! 熟成の進んでいないウィスキーの、いい意味で堅くて、そっけない味わいがいい! 飽きが来ない感じなのだ!!ってマニアックな話題ですまん……

Photo3

2003/06/13
グイーンのリハーサル。

僕がドラマーとして参加している、クイーンのお笑いコピーバンド「グイーン」。
グイーンの夏のリサイタル「オペラ座に寄る〜A Visit At The Opera」(笑)が、来る6月22日に、クラブチッタ川崎で行われる。

で、今日はそのリハーサル。このリサイタル、クイーン・ファンならお察しの通り、「オペラ座〜」収録のナンバーを全曲演奏するという、前代未聞の企画だ! もちろん、「オペラ座〜」収録以外のあの名曲も、この名曲ももれなく押さえるつもり。

皆様、乞うご期待です!!

西脇辰弥参加作品最新情報更新!


2003/06/05&06
徳永英明氏ライヴ。

徳さんの復活後初のライヴ・ハウス・ツアー「青い銀河の夜」が始まった。今回は、大阪の“なんばHatch”にて、2日間公演。徳さんの、極限までにコントロールされた唄には、常に、音楽が今現在どうあるべきか、という情報がたくさん含まれているから、バンド・メンバー全員が、徳さんの唄から目(耳?)が離せない! この感覚はある種ジャズ的とも言えるかも。

2日目の打ち上げでは、レバ刺しにあたってしまい、おなかを壊してしまう。徳さん曰く「いくらなんでも食いすぎやで」
だって美味しかったんだもん。





1日目の打ち上げにて、ドラマー小田原豊氏と

ところで、匿名希望の徳さんファンの女性からの質問のメールにお答えしよう。
彼女は、WOWWOWで放送された、渋谷AXでの徳永英明氏のライヴを見たようなのだが、そのとき僕が使っていた、「手を上からかざして、音色をコントロールするシンセ」に目が止まったそうだ。それで、「あれはいったい何ぞや? もしかしてテルミン?」との御質問だ。

これは、このWhat's Newにも度々登場している、僕が、その開発段階から深くかかわっていたローランドのシンセ“V-Synth”(日本語ではブイ・シンセ)に備えられている、D-Beam Controller(D-ビーム・コントローラー)と呼ばれるのものだ。このシンセ、もちろん今回の徳さんのツアーでも使っているのだが、テルミンとは似て非なるもの。(実は、本物のテルミンも持ってるんだけどね)

というのも、テルミンは、2本のアンテナに手を近づけたり、遠ざけたりするときに起こる、磁界の変化で、楽器の音量と音程という要素を変化させる、あのテルミン博士が開発した楽器そのものの名称であり、一方、D-Beam Controllerは、そこから放射された赤外線が、手等にあたって反射する、その反射光の強さでもって、シンセの音色の様々な要素をコントロールすることができる、ローランドが開発した、いわゆるコントローラーだ。

つまり、テルミンは楽器そのものであり、D-Beam Controllerは、例えば、ピアノでいうところのダンパー・ペダルやソフト・ペダル、ギターでいうところのトレモロ・アーム、トランペットでいうところのピストンなんかの延長上に位置するものなのだ。もちろん、コントロールできる要素は多彩だし、テルミン的な表現だって、もちろんできる。

シンセは、他の楽器と較べると、まだまだ歴史の浅い楽器だ。それだけに、僕は、鍵盤なり、ピッチ・ベンダー等といった、人間とシンセが肉体的に触れ合う部分(いわゆる「マン・マシン・インターフェース」)の発展というものを、とても大切なことだと思っている。開発されて、まだ間もないD-Beam Controllerだが、僕がシンセに求めている「より肉体的な表現」には、かなり役に立ってくれていて、可能性を感じさせる分野だ。
さて、匿名希望さん、おわかりいただけただろうか? あとは、ライヴに来て、チェックしてみてくださいね!

2003/05/31
そうめん、お茶、お好み焼き、ブルース・ライヴ。

昨日からうちに泊まっているドイツ人ミュージシャン、ラルフ君に、朝食として、そうめんを振舞う。Photo1 日本的なものを食べたい、との彼のリクエストに答えてのこと。彼は、日本文化に、かなり興味を持っているのだ。
昨夜の鉄板焼きも、牛肉のたたきとか、アワビの焼いたのとか、ヨーロッパ的なものからは、かなり異質に思えるようなものも、とても気に入ってくれたようだし、箸の使い方も上手で、どうやら日本食はラルフ君には、合っているようだ。


Photo1
「日本の夏は、蒸し暑くて、食欲が減退しがちだ。こういった冷たい料理は、そんな季節でも、よい食欲を保障してくれるんだ。」と彼に説明。(英語だと、どうしてもこういう言い回しになってしまう……)「シソの葉を添えるのは、これが、悪いバクテリアとかウイルスを殺してくれるからなんだ。」

昨夜の鉄板焼きのときも、そうだったのだが、ラルフ君は、まず僕のやり方をまねる。僕を注意深く観察して、僕がやるように、そうめんのつゆに、薬味を入れる。懸命なやり方だ。ずるるっと音をたてて、麺をすするのが、無作法ではないことは、当然知っている。

「日本の料理は、そうめんの冷たさにしろ、シソにしろ、細かいところまで、全てに計画(plan)がある。こういうところが、すばらしいと思う。もちろん、とても美味しいしね!」とラルフ君。僕は、
「確かに、大昔の日本人は、賢かったようだね。」と言っておく。
さて、日本文化に興味を持っているラルフ君が、最も関心を寄せているのが、茶道だ。僕の友人の奥さんが、茶道の師範をしているので、今日は、彼を、その友人の家に連れて行くことにする。Photo2&3
友人の奥さんに、茶道のお作法を、ひととおり学んだ僕ら。着物姿の彼女に、しきりに「Beautiful!!」を繰り返すラルフ君。確かに、全ての動きが、絶妙にコントロールされた、彼女の振る舞いは、とても美しいのだ!


Photo3


Photo2
「今夜は、お好み焼きを作ろうと思ってたんだけど、よかったらご一緒にどうですか?」と彼女。
「もちろん!!」と、なんのためらいもなく言う俺。
「茶道と、お好み焼きのコンビネーションなんて、今まで、聞いたことがないなあ・・」とラルフ君。
「これが、歴史的瞬間というものだ!!」と俺(笑)Photo4

そんなわけで、彼女に、とってもおいしいお好み焼きをご馳走してもらった僕らだが、実は僕は、今夜、“ブルース・ライヴ”での演奏を依頼されていた。

Photo4

Photo5
“ブルース・ライヴ”というのは、毎年、この時期に行われている、ブルース・ハープのコンテストだ。このイヴェントのゲスト・タイムで、僕は毎年、プロ・ミュージシャンとして、クロマティック・ハーモニカを演奏しているのだ。

僕の出番は夜8:30頃と聞いていたから、時間ぎりぎりに、ラルフと友人を伴い、会場である、吉祥寺のスターパインズカフェに入る。そして、サウンド・チェックもリハーサルもしないまま、ラルフを引き連れてステージに立ち、僕の好きな、バート・バカラックの曲を彼のピアノとともに演奏。僕の自宅での、彼とのジャム・セッションの再現だ!Photo5
演奏後はいっぱい拍手をいただきました。

2003/5/30
ラルフ・シンク君、来日する。

ここ数日、徳永英明氏のファンのみなさまをはじめ、いろんな方々から応援のメールをいただいています。みなさんどうもありがとう!!

さて、去る3月に、フランクフルト・ミュージック・メッセに出演したときに知り合った、ドイツ人キーボーディスト、ラルフ・シンク君。(西脇辰弥ドイツを行く 後編2003/03/18&2003/03/19参照)フライブルグでは、大変お世話になったのだが、その彼が、なんと来日することになったのだ。彼は、ローランドの新製品の開発にもかかわっていて、昨日まで浜松の同社の研究所で仕事をして、今日、僕と合流することになった。

車で新横浜駅まで彼を迎えに行き、こんなにも早く再会が実現したことを喜びあった僕らは、早速鎌倉にでも行こうかということになる。彼は9回も来日しているにもかかわらず、一度も、日本国内を観光したことがないというのだ。Photo1

Photo1

Photo2

鶴岡八幡宮の入口付近の池を見て、「モネみたいだ!」とラルフ君。早速デジカメで写真を撮っている。Photo2 帰国したらこれをPhotoshopで加工して、モネの絵みたいにするそうだ。

お茶でもしようということになり、昨年暮れ、吉田美奈子さんとのアコースティック・コンサートでお世話になった、洋菓子屋さん“歐林洞”のカフェに行く。オーナー清島氏の美しい奥様が迎えてくれる。ここの超美味しいケーキに感動するラルフ君。奥様には、ここの2Fにある、コンサート・スペースも案内してもらった。

鎌倉の町を歩く間、日本の街の電柱と電線の多さが話題になる。ご存知のように、ヨーロッパでは、それらはほとんど地中に埋められている。
「最初に日本に来たときは、びっくりしたよ!」とラルフ君。「まるでカオスの世界だ!! こんなにいっぱい電線があったら、どこかに不具合があったとき、どうやってその場所をつきとめるんだろう?!」ま、まあそれは地中に埋められていても同じなんだけどね……
そして一旦帰宅。ラルフ君は、僕のべヒシュタインのピアノがとても気に入ったようで、いつまでも弾き続けている。それにしても、きれいなタッチだ。彼の出す1音1音が、いかにもヨーロッパな感じで、コードの感覚も独特だ。
そして、例によってセッション・タイムだ。Photo3 僕は、英語ではまだ深い、込み入った会話はできないけど、音楽でなら、かなり深いところまで行ける。ミュージシャンでよかった、と思う瞬間でもある。

夕食は、お台場の某ホテルまで車で行き、鉄板焼きを振舞う。レインボウ・ブリッジからの驚くべき夜景に、「Incredible!!」を連発するラルフ君。

<つづく>

Photo3

2003/5/26
徳永英明氏リハーサル。

徳永英明氏のライヴ・ハウス・ツアー「青い銀河の夜」のリハーサルが今日から始まった。今回もメンバーは、先に行われた、野外ライヴと同じメンバーで、ベースが高水“大仏さん”健司氏、ドラムが小田原豊氏、ギターが古川昌義氏と飯室博氏、それに、キーボードとクロマティック・ハーモニカが僕。同じメンバーといえども、ライヴ・ハウス・ツアーである。ライヴ・ハウスというのは、ホールや野外コンサートと違って、演奏の幅広いダイナミクスのレンジを、お客さんに、余すことなく伝えられるから、僕達の演奏も、そのメリットを生かした、アレンジになっていく。しかも、先の野外ライヴとは、レパートリーもかなり異なっている!
夕方ごろ、曲をさらっている最中に地震が起こる。Photo1 東北地方を震源とする、かなり大きな地震だったみたいなんだけど、このリハーサル・スタジオの中もかなりの揺れだった。

通常こうしたプロ仕様のリハーサル・スタジオやレコーディング・スタジオは、最大級の防音を確保するために、フローティング構造を採用しているところが多い。フローティング構造というのは、大きな部屋の中に、もうひとつの部屋が吊り下げられているという構造。吊り下げている部分以外に外壁との接点がないから、振動も非常に伝わりにくいというしくみだ。ミュージシャンたちはこの、いわば「宙ぶらりん」になった部屋の中で、仕事をすることになる。


緊迫するリハ・スタジオ


 
で、宙ぶらりんだから、地震の揺れがおさまっても、惰性で、しばらくスタジオは揺れ続ける。ところが、演奏中のミュージシャンもリズムに乗って揺れているから、最初は地震とは気づかない。演奏後、徳さんが開口一番「気持ちわり〜〜っ!」古川氏は「立ちくらみかと思った・・」小田原氏は「頭がおかしくなったかと思った……!」


そして、地震後3分経ってもまだ、スタジオは揺れ続ける!!Photo2
怖いよー……


「西脇辰弥ドイツを行く後編」最終回、更新! 見てね!!
いつまでも揺れ続け、自動的に心地よいサウンドを出し続ける、
俺のウィンド・チャイム

2003/5/18
徳永英明氏復活記念特別野外ライヴ“赤い太陽の日”

朝10:00に読売ランドイーストに現地入り。読売ランドの関係者入口から車で入り、関係者駐車場に車を停めると、そこからスタッフが楽屋口までワゴンタクシーで、僕と、僕のアシスタント・ローディーを送り届けてくれる。みなさんはあまり見る機会がないかも知れないが、この楽屋口、こんなふうになっている。Photo1


Photo1
サウンド・チェックを終えて、楽屋で待機していると、徳さんが登場。徳さんは「ライヴの成功なためのおまじない」と言って、神事に使う特別な麻を編んだひもで、徳さん自ら、バンドのメンバー全員の手首に、ミサンガを作ってくれる。Photo2&3「麻だからといって、燃やして吸引なんてしたらあかんで!(笑)」なんてキツいジョークを飛ばしながら……。このミサンガ、ビャクダンを初めとする、様々な香料が染み込ませてあって、とっても神々しい匂いがする。

Photo2

Photo3

そして、まずサポート・メンバーのみのリハーサル。Photo4 時間の関係で、今回のレパートリーの全てをさらうことはできないから、「最も大きな音を出す曲」とか、「最も小さな音で演る曲」とか、「特別な楽器を使う曲」といった、ポイントを絞ったリハーサルになる。Photo5こうしているうちにも、木組みのジェットコースターから聞こえてくる機会音&歓声や、Photo6集団バンジージャンプとも言うべきアトラクションから聞こえてくる悲鳴等で、このコンサート会場はかなり騒々しい。いかにも遊園地だ。それを見越して、今回のコンサート、どの曲も比較的ラウドに響くアレンジになっていたことに、気づいたお客さんもいたかも知れない。


Photo4

Photo5

Photo6

メンバーの音が固まった時点で、徳さん登場。Photo7 徳さんの声は今日も、伸びやかで、どこまでも届いてしまいそうだ。徳さんは、この会場のモニター環境や、本番での自分の唄のイメージを一瞬にしてつかんでしまったようで、あっという間にリハーサルは終わってしまう。スタッフたちが「もうちょっとやってよ〜!」っていうくらい……!!



Photo7

本番は15:10、予定の10分押しでスタート。冒頭は僕のピアノ。これがだんだん盛り上がってくる頃に、徳さんがステージに現れるという演出。会場は5000人ものファンの人々の割れんばかりの拍手と歓声だ!
やっぱり今回も、本番で一番マジックが起こっている。いろんな意味でリハーサル以上のことができてしまっているのだ。

メンバー紹介では、徳さんは、ベースの高水健司氏がなぜ“大仏さん”と呼ばれているかについて、早々に暴露してしまう。あ〜あ(笑)

アンコールで、僕は、ステージから見たお客さんの様子をカメラにおさめようとしていたんだけど、それに気づいた徳さんが、僕のカメラの前でポーズを取ってくれる!Photo8 そして、お客さんの声に応じて、お客さんをバックに、徳さんの姿を撮ることに……Photo9それにしても、徳さんは男前だ! 何を着ても似合います。


Photo8

Photo9
来てくれたみなさま、ほんとうにありがとう!!
Photo10

Photo10

2003/5/15
徳永英明氏リハーサル、最終日。

13:30にリハーサル・スタジオに入る。徳さんから「今日は、13:00から14:00の間にスタジオ入りしてほしい」と言われていたので、中を取って……。

既に、ギターの古川昌義氏と飯室博氏、ベースの高水“大仏さん”健司氏がスタジオ入りしていた。ドラムの小田原豊氏はまだ来ていなかったから、僕がドラム・セットを占拠、ジャム・セッションだ! マーヴィン・ゲイの“Whatユs Going On”等を演奏。いや〜〜、あの、日本の音楽シーンが誇る、大御所中の大御所ミュージシャン“大仏さん”とリズム・セクションしちゃったよ!!

高水氏が、なぜ“大仏さん”と呼ばれるようになったのかは、その容姿とは別の理由がある。はたして、この謎が、今後の徳永英明氏のツアーで明らかになるのだろうか??
それはともかく、高水氏、古くは、70年代のユーミンのアルバムにもその名前を見ることができる、日本のポップス・シーンを支えてきた名手。つまり、アメリカ産の音楽から取り入れた、ベースの演奏様式を、コード・チェンジの多い日本産のポップスに見事に翻訳してきたオリジネーターのひとりだ。指弾き、ピック弾き、スラッピングはもちろんのこと、フレットレス・ベースやウッド・ベースまで、はたまた、ロックやファンク、ストレート・アヘッドなジャズまで、この人ほど“ヴァーサタイル”(何をやらせてもめちゃうま!)という形容の似合うベーシストは、今でも、そうそうお目にかかれない。徳さんの音楽のような、音楽のジャンルを限定しない、ある意味“徳永流”の良質なポップスを演奏する上で、この人がする貢献には、はかり知れないものがある。

そうこうするうちに、小田原氏が登場。ちょっとした打ち合わせや、個人練習の後、15:00きっかりに、通しリハーサルが始まる。15:00というのは、18日の本番のコンサート開始時刻と同じ。通常、コンサートは19:00近辺の、一般の人が仕事を終えて、リラックスする時間帯に行われる。ミュージシャンはその時間帯に最高潮のバイオリズムになっていなければいけないから、当然、ミュージシャンの生活時間帯は、一般の人より数時間遅れた夜型のものとなる。ところが今回は15:00スタート。この時間に、徳さんを含めた、ミュージシャン達全員が、最高潮のバイオリズムに達しておくために、リハーサルから、綿密なタイム・スケジュールが組まれていたわけだ。

バンドの仕上がりはもちろん絶好調! タイトなサウンドをお届けできそうだ。まあ、このメンバーなら当然でしょう。徳さんファンの皆さん、乞うご期待です!!

西脇辰弥ドイツを行く、後編も更新。見てね!

2003/5/10
徳永英明氏リハーサル。

今日も、来る5月18日に行われる、徳さんの復活記念特別野外ライヴ「赤い太陽の日」のリハーサル。Photo1 今日で、演奏する予定の全ての曲をさらうことができた。これからは、コンサートの構成の中で、それぞれの曲をどんなマインドで演奏していくのか、といった、ショウ全体のリハーサルになっていく。
当初は、打ち込みも必要かもしれない、ということで、僕のシーケンサーが常にスタンバイしていたんだけど、結局使わないことになった。実は、徳さんも僕も、CDの音を再現するために、手が足りないところを、打ち込みで補う、という方法があまり好きじゃない。人力でなんとか工夫して、やってしまう方が好きだ。もとより、これを為すには、ミュージシャン達のそれ相応の技量が必要不可欠になってくる。でも、今回のこのメンバーなら、何の問題もない! というわけで、当日、このライヴに来た人が聴く音は、全て、リアルタイムに生演奏されたものだ。





ドラムの小田原氏は、今回も、ドラム・セットの回りに様々なパーカッションを配した、アーティスティックなセッティング。Photo2は、ある曲のリハーサル中、パーカッション・セットからドラム・セットに、音を途切れさせることなく、移動するという、アクロバティックな瞬間をとらえた、珍しい画像。

2003/5/7
V-Synthの音作り。

このWhat's Newにも度々登場している、ローランドの新しいシンセ“V-Synth”。僕が、その開発段階から深くかかわってきたシンセなんだけど、実は、徳永英明氏もこのシンセのユーザーだ。2月の渋谷AXでのライヴのリハーサルのとき、僕はこのシンセをリハ・スタジオに持ち込んで、徳さんの前で、僕が作ったいくつかの音色をプレイしたんだけど、徳さんはこれをいたく気に入ってくれて、「俺、これ欲しいー!」と言って、購入を即決してしまったのだ!!(ローランドの皆さん、僕に感謝するように(笑))
「こんなシンセがうちにあったら、俺は1日中でも弾いているよ!」と徳さんは言う。
確かに、最近の徳さんがシンセというものに求めている、スピリチュアルなマジックが、このシンセにはあるかも知れない。

ところで、このV-Synth、USB端子が備えられていて、コンピュータを介した音色データのやり取りが、いとも簡単にできる。これはメーカーにとっては絶好のアフター・サーヴィスのツールになる。つまり、新しい音色のデータを、インターネットを使って、ユーザーに供給していけるということなのだ。僕はサウンド・デザイナーでもあるから、当然、新しい音色データの作成依頼が来ていて、徳さんのリハが始まる前から、作り続けていたのだ。

今回は、例えば、指一本でドラムンベースの曲を作れちゃうような音色データとか、ノイズが音程を獲得する瞬間にオーケストラを感じさせる音色データとか、とってもハイ・ファイで、粋なエレクトリック・ピアノとか、はたまた、アブストラクトで、とても言葉では表せないような不思議な音まで、20音色余りを作った。


「西脇辰弥ドイツを行く後編
」更新! 見てね!!

ウィーンで見かけた、ちょっと面白いジーンズの刺繍。 →→→

もうちょっと寄って撮ってみた。「両替所」!?

2003/5/3
徳永英明氏ライヴのリハーサル。

来る5月18日に、よみうりランドイーストにて行われる、徳さんのスペシャル野外ライヴライヴ「赤い太陽の日」のリハーサルが始まった。今回のメンバーは、ベースに高水健司“大仏さん”氏、ドラムが小田原豊さん、ギターが古川昌義さんと飯室博君、そしてキーボードとハーモニカが僕。編成も5人になって、かなり分厚い、エキサイティングなサウンドになりそうな予感。徳さんファンの皆さん、乞うご期待です!

西脇辰弥参加作品最新情報、更新。

西脇辰弥ドイツを行く2003後編も更新。見てね!!

2003/4/23
カスピ海ヨーグルト。

徳永英明氏にカスピ海ヨーグルトを、おすそ分けしてもらった。このヨーグルト、知ってるひとも多いと思うんだけど、これに牛乳を足して、常温で放置すると、足した牛乳の分までヨーグルトになってしまうというものだ。

徳さんからは、小さな密閉容器に入れられたヨーグルトと、その作り方や、これが日本に持ち込まれたいきさつ等が書かれた文書をいただく。この文書、ネットで調べてみてわかったのだが、「このヨーグルトは京都大学の家森幸男教授(当時島根医科大教授-専攻病理学)が、かつてカスピ海沿岸の長寿村を調査した際(1986年)に現地から持ち帰ったものです」というくだりは、ほぼ共通しているものの、様々なヴァリエーションがある。おそらくは、このヨーグルトが、人から人へと受け継がれ、増殖させられるうちに、そのひとが得た知恵や、経験則などが付け加えられて、発展していったものと思われる。いわゆる「物体のチェーン・メール」だ!(もちろんポジティヴな意味でね……)
それはともかく、徳さんに言われた通り、この少量のヨーグルトを別の容器に移し、そこに、僕の好きな、成城石井ブランドの低音殺菌牛乳をどぼどぼと注ぎ、キッチン・ペーパーと輪ゴムでふたをして、15時間ほど放置する。そしてできあがったのがこれ。早速次回増殖用に、少量を分離したのと、写真を撮ることも忘れて、少し食べてしまったため、できた当初より3分の1ほど量が減っている。しかし確かにヨーグルトだ!

西脇辰弥参加作品最新情報更新!

「西脇辰弥ドイツを行く2003後編」更新!

2003/4/21
トラック・ボールの台を自作してしまう。
僕は、自宅音楽室のハードディスク・レコーダーVS-2480CDを、マウスでなく、トラック・ボールでコントロールしている。このトラック・ボール、VS本体の手前の右側にある、ちょっとしたスペースに置いているのだが、段差があって、異常に座りが悪い上に、滑りやすいので、ちょっと油断したすきに、おっこちてしまって、はずれた球が、はるかかなたにまでころがっていってしまう、ということが、ままあった。

で、このトラック・ボールをなんとか安定した状態で、VSの上に置けないものかと、思っていたのだが、そのための台を、特注で作ってもらうほどのものでもないと判断し、自作することにしたのだ。

僕が選んだ素材は、紙粘土。紙粘土といっても、最近はいろんな新素材の紙粘土が売られている。僕は、色がきれいで、前から目をつけていた“ハーティー・クレイ”(¥250)を文房具屋で買ってくる。Photo1 ちょっとびっくりするくらい軽い紙粘土だ。裏に、使用法として「よく練ってお使いください」とある。僕は、この3原色の粘土を、ぐにょぐにょに混ぜ合わせて練ってみる。Photo2 手触りがさらさらで、手が全く汚れないのは驚きだ!

Photo1


Photo2


そして、おもしろい色合いになってきた物体を、どばっとVSの上にのせてしまう。表面をいい感じに平らにしたら、その上からトラック・ボールをぐいっと押しつけるという暴挙に出た。サイズを綿密に測定して、別の場所で作るより、この方がはるかに簡単で確実だと思ったからだ。

で、できたのがこれ。Photo3 う〜ん、めちゃめちゃ使いやすいぜ! この紙粘土は、乾くと、弾力のある、ゴムみたいな物質に変身する。そして、昔の紙粘土や焼き物の粘土と違って、大きさが変わらない(!)



Photo3
粘土が余ったので、もう1個作ってみた。Photo4 用途は不明。

ところで、「西脇辰弥ドイツを行く2003、後編」をアップ。是非見てね!

Photo4

2003/4/19
「西脇辰弥ドイツを行く2003、フランクフルト・ムジーク・メッセ編」更新! 見てね!

フランクフルトで見かけた、ちょっとおもしろい会社名。
「ボケ・オーディオ」


今日、都内某レコーディング・スタジオで見つけた、ちょっとおもしろい状況。「オオオオオオオオオリオリオリオリオリコン!!」

2003/4/14
徳永英明氏来訪。

徳さんが、来月の、よみうりランドEASTでのライヴの打ち合わせも兼ねて、ディレクター氏とともに来訪。徳さんとは、もう随分仕事をさせてもらっているが、うちに来てもらうのは、これが初めて。

徳さんは、僕のこの、ちっぽけな音楽室を、とても気に入ってくれた様子。特にべヒシュタインのピアノは「魔法のピアノ」とまで言ってくれる。そしてそのピアノを弾きながら、
「この曲は、今回はこんなふうに唄いたいんだ」と言って、徳さんの曲を唄ってくれる。
それは、一切のデコレーションを取り払った、徳さんの、その曲を書いたときの初期衝動そのものな感じで、僕は大いにインスパイアされたのであった。

徳永ファンの皆様、来月のライヴもこうご期待です!

さて、小出さん、メールをどうもありがとう! 彼女は徳さんのファンの方で、「何かの際にボス(徳永氏)がボツにしようとした曲って、どの曲だったのでしょうか?」とのこと。
う〜ん、これはまだ言えないのよね〜。申し訳ない。ま、徐々に明らかになっていくと思うので、楽しみにしていてくださいね!

ではでは。

「西脇辰弥ドイツを行く2003、フランクフルト・ムジーク・メッセ編」更新!
西脇辰弥参加作品最新情報も見てね!

2003/4/10
花見その2。

山梨県北巨摩郡武川村の神代桜を見に行ってきた。
中央高速の韮崎インターから車で30分ほどで行ける、この神代桜は、樹齢約1800年という日本最古の桜の超老木なのだ。

写真のように、かなりすごい状況になっているが、自治体によって、手厚い保護努力がなされていて、今年も元気に開花したようだ。

ところで、Roomsの「西脇辰弥ドイツを行く2003、フランクフルト・ムジーク・メッセ編」西脇辰弥参加作品最新情報、それに、久々に猫の写真も更新。是非見てね!

2003/4/6
花見に行く。

桜のシーズンなので、伊豆方面に花見に行ってきた。Photo1は、あの爆風スランプの歌詞にも出てくる、“桜のトンネル”。そして、Photo2は、大室山のふもとにある、“桜の里”。ここは、まさに見ごろなものから、まだこれから、といったものまで、様々な桜を楽しむことができる。そして、ちょっと気になったのは、その“桜の里”の近くにあった、“蝋人形美術館”。Photo3 右下に小さく、控えめに“メキシコ館”とあるのが、謎な感じで、どうしても気になってしまったので、入場料¥1000を払って、入ってみることにする。

Photo1

Photo2

ここは、ビートルズや小泉総理、また首が電動で回るリンダ・ブレア、といった有名人や、実物大の世界一身長の高い男や、世界一身長の低い男、また、世界一体重の重い男と世界一体重の重い女、といった、わりとリアルな蝋人形と、メキシコ製の、呪いに使う仮面とかの民芸品が、その解説とともに交互に展示されている。蝋人形とメキシコの民芸品は、一見、何の脈絡もないように見える。しかしこの関係は、入館してすぐに判明した。

実は、この蝋人形館の経営者(日本人もしくは、日系人のように見える男性)が、ラテン音楽通らしく、ラテン音楽教室なども開校しているというのだ。彼に敬意を表してか、大きなソンブレロをかぶった、経営者氏の蝋人形も、「まるで生きてるみたい!」とのキャッチ・コピーの、昭和天皇の蝋人形の隣に展示されていた。

さて、蝋人形美術館を足早に後にした僕は、再び“桜の里”へ。大室山を背景に咲き乱れる桜、う〜んすばらしい! そんなこんなで散策を続けていると、観光客たちの中に、どこかで見た顔が・・「あっ!! ミックさん!!!」

そう、ベーシスト美久月千晴氏が、彼のご家族とともにこの“桜の里”を訪れていたのだ! 何とすばらしい偶然!! ミックさん、これも何かの縁です。今後ともよろしくお願いします!!Photo4


Roomsの「西脇辰弥ドイツを行く2003、フランクフルト・ムジーク・メッセ編」も更新。見てね!

Photo3

Photo4


2003/3/30
ピエロのレコーディング。
今日も前回のレコーディングに引き続き、ヴォーカル・プロデュース。レコーディング後に、ピエロのファンクラブ会報のための取材を受ける。Photo1

さて、いよいよRoomsに、「西脇辰弥ドイツを行く、フランクフルト・ムジーク・メッセ編」をアップした。毎回少しずつアップしていこうと思っているので、みなさん是非見てくださいね! それから、このWhatユs Newは上へ上へと更新していくけど、Roomsの方は下へ下へと更新していくのでよろしくです!

Photo1

ドイツで見つけた、ちょっとおもしろい会社名。「禿」

2003/3/28
花粉症について。

花粉症の季節だ。今日も、ある事務所に電話したら、そこの受付のお姉さんが、いかにもな鼻声&鼻水ズルズル音だったし、電車に乗っていても、共通1次試験に不覚にも失敗してしまった高校生のように、まぶたを腫らしたひとを、しばしば見かける。

実は、僕も6年前に花粉症を発症してしまった。僕の花粉アレルギーは、スギではなく、ヒノキ、イネだったので、スギ花粉症のひとの症状が治まるころ、5月から6月が辛かった。

僕の、鼻炎との付き合いは長くて、子供のころは、冬になると、いつも鼻水ズルズル〜鼻づまりのループで、1986年の秋、名古屋に住んでいたころに、本格的に慢性鼻炎を発症。とめどなく分泌され、滝のようにいつまでも流れ続ける鼻水、そして、止まらないくしゃみ。おかげで、何通りものくしゃみの仕方を開発してしまうほどだった。抗生物質、漢方薬等、いろいろ試したけど、一向に改善しない。そして、いつしか、鼻炎は僕の人生の一部になっていった。

そんな中で発症した僕の花粉症なのだが、今の家に引っ越した、2年前から、それがピタリと治ってしまったのだ。

よく、スギがいっぱい生えている田舎に暮らすひとは、花粉症にならない、という話を聞く。実は、僕が花粉症を発症したころに住んでいた東京のマンションは、とても交通量の多い幹線道路沿いにあった。壁にある通気孔を閉じていても、その回りが黒ずんでしまうようなところだった。そのおかげで、窓は2重サッシ。どんなに家で爆音を出しても、苦情は来なかった。

今の僕の家は、その幹線道路から500mほど奥に入った、比較的緑もある住宅地。住んでいる場所と、花粉症との関連を意識せざるを得ない。

そこで、今花粉症に悩んでいる知り合い数人に、住んでいる場所を訊いてみると、その全員が、何らかの幹線道路沿いに住んでいることがわかった。その上、幹線道路沿いの住まいから、公園の近くに引っ越した、某アーティストは、花粉症の症状が治まったという。これで結論を出すには、まだまだデータが少なすぎるし、専門的な検証も必要だとは思うけど、実は、花粉症って、例えば四日市ぜんそくみたいな公害病なんじゃないの?
ところで、僕のドイツ紀行、まもなく、Roomsの方で、アップするので、こうご期待!!

西脇辰弥参加作品最新情報も見てね!

2003/3/21
帰国&ピエロのレコーディング。

みなさん、ただいまです!! といわけで、テロにも遭わず無事にドイツから帰ってくることができた。成田には15:30ごろ着。アシスタント・ローディーが僕の車で、迎えに来てくれていたので、そのまま、ピエロのメンバーの待つ、レコーディング・スタジオに直行。連休初日の大渋滞に巻き込まれ、スタジオに着いたころには20:00になってしまっていた。

今日は唄入れ。最近のピエロは、かなりセルフ・プロデュースができてしまうまでに成長しているのだが、それでもヴォーカル・プロダクションだけは僕に任せたい、とのことで、呼んでくれたのだ。
ピエロは、自分たちのやりたいこと、バンドとしてのコンセプトが、メンバーの中で、あらかじめ、すごく明確にイメージできている、ちょっと珍しいバンドだ。だから、彼らがめざすポイントに、すばやく的確に到達するために、僕のレコーディングのスキルやノウハウを提供する、という形で過去2作のアルバムのプロデュースにかかわってきた。

やりたいことが明解にイメージできるというのは、すばらしいこと。このバンドの中核であるキリトのヴォーカルにも、僕が歌いまわしを指導する、なんて必要は全く感じない。ただただ、彼の唄を楽しんで、僕の好きなキリトの唄をチョイスしていく。

パワーの偏在する社会の歪みにも決して目をそらさないラジカルな作風と、切れのよさに、大らかなスピード感の加わったピエロ。次のアルバムも楽しみだ!

ところで、3週間も日本を留守にしていて、結局海外からのHP更新もできず、メールの送受信もできなかったため(海外転送サービスのできる携帯は持っていってたんだけど)家に帰ってみたら、かなりのメールがたまっていた。フランクフルトで一緒だったミュージシャン達からの、お互いの仕事を称えあう内容も多かったんだけど、日本のみなさんからも、いっぱいメールをいただいてました。どうもありがとう!!

その中からとりあえず、2つの質問にお答えします。

まず、園田さんからの質問。僕が使っているホーナーのハーモニカ“マイスター・クラス”のレバーの作りについて。ご質問の通り、これは、千鳥式、従来式(2002/08/08&08/19のWhat's News参照)にかかわらず、270等をはじめとする、ほとんどのクロマティック・ハーモニカのそれと同じシステムと言っていいでしょう。唯一、CX-12だけが、ちょっと変わった作りをしていてユニーク。

そして、西脇辰弥参加作品最新情報

岡本真夜ちゃんのシングル「愛という名の花」はTOKUMA JAPANより3月19日に発売。

リード曲である「愛という名の花」のアレンジを担当。参加メンバーはドラムが倉内充さん、ベースが種子田健君、それに落合徹也君のストリングス・セクションと、全国の盲学校から集められたこどもたちのコーラス。(2002/11/23&11/27のWhat's New参照)

これで、えくぼさんからの質問に答えられたかな

ドイツで見つけたちょっとおもしろい会社名。ずばり芋計画

2003/2/28
徳永英明氏ライヴ。

ライヴ自体は昨日、渋谷AXで行われたのだが、ライヴ後の打ち上げで、大いに盛り上がってしまい、不覚にも酩酊状態で、アシスタント・ローディーの運転する車で帰宅し、そのまま爆睡してしまったため、今日書いている。

徳さんの復活ライヴ、今回は、ファンクラブ限定のスペシャル・アコースティック・ライヴということで、ピアノは僕の好きなべヒシュタインの、それも最高機種(1400万円もするんだって!)をいつもお世話になっている、ユーロ・ピアノからレンタルしてもらった。これが、僕の指にとってもよく反応してくれて、弾いていて幸せな感じ。でも“Oneness”では、そんな超高級ピアノをげんこつで弾くは、ひじ打ちはするはで、かなり暴力的に弾いてしまいました。

比較的短い時間のライヴではあったが、様々な新しい試みを盛り込んだこのライヴ、どうやら本番が最もマジックが起こっていたようで、徳さんをはじめ、メンバー全員が、あるひとつの何かに突き動かされるように、いっきに演奏しきってしまったという感じ。
よく「徳永英明の後ろでピアノが弾けたら、そりゃ気持ちいいでしょ」なんて言われるけど、まさにその通り!! 気持ちいいよ!!

さてさて、明日からフランクフルト・ミュージック・メッセ(ドイツの超大規模な楽器祭)出演のため旅立つ俺。渡独中もひょっとしたらこのwhat's newを更新できるかも知れないので、チェックしてみてね!

2003/2/25
徳永英明氏リハーサル最終日。

今日は、曲ごとのモニターの綿密なチェックをしつつ、通しリハーサル。とにかく、メンバー全員が、曲ごとに楽器をとっかえひっかえして、演奏するから、メンバーが3人といえども、曲ごとに全く違うバンドになってしまうようなものだ。音響のスタッフは大変そう。徳さんも、各楽器のバランスや、周波数レンジ、モニター・スピーカーの角度等、細かなチェックを出していた。

バンドの仕上がりはとてもいい感じ。僕は、徳さんの現在や過去の作品にリスペクトを表しつつも、今まさに徳さんが感じる音楽のスピリットを、最小限の音数で表現しようとしてみたつもり。徳さんファンの皆様、楽しんでくれるといいなあ……。

さてさて、まつこふさん、メールをありがとう! 彼女は、ジャズ・フュージョン系のアーティストを紹介するHP http://www8.plala.or.jp/matsucof/index.htmlを運営している人で、最近、僕のアドヴァイス(2002/08/19&2002/08/08のWhatユs New参照)で、ホーナーのクロマティック・ハーモニカCX-12 goldを購入したとのこと。このgoldというモデルが他のCX-12と違うのは、リード・プレート(リードがいっぱいついている台みたいな真鍮の板)。goldだけがこのリード・プレートにめっきを施してある。そのためか、他のCX-12より明るい音が出るのが特徴だ。

まつこふさん、「他の穴の音が混ざってなかなか綺麗な音が出ない」とのことだけど、これは、今、どんなに上手くなってるハーモニカ吹きでも、必ず一度は通ってきた道なので、ご心配なく! しばらく吹いてると(僕は1週間ぐらいだったかな・・)自然にからだが適応して、音が出せるようになってくるから、続けてみてね!

2003/2/21
徳永英明氏リハーサル。

今日は、リハーサル・スタジオにフジテレビの人が来て、リハーサル中はずっとカメラが回っているという密着取材状態である。Photo1は、そんなカメラマンさんに撮影されている徳さんを撮ったもの。普段被写体になることはめったにないカメラマンさん、ちょっと照れつつも、嬉しそうだった。

それにしても、気がつけば、徳さんの周りのパーカッション類が加速度的に増えている。昨年のレコーディング(2003/09/25のWhatユs New参照)以来、ジャンベやバタ・ドラム等のアフリカ起源のリズム楽器に本格的に取り組み始めた徳さん、ほとんどの曲を、何らかのパーカッションを演奏しながら唄っている。

「パーカッションを演奏しながら唄うということが、こんなに楽しいものかということが、最近わかってきたんだ」と徳さんは言う。唄のグルーヴ感はもちろん、発声法や楽曲の解釈までもが、その影響を受けてしまうのだそうだ。

そして、Photo2は徳さんが演奏するパーカッションを手作りしている、北岡さんとともに撮ったもの。北岡さんは、東京と大分、そしてバリ島で事業を展開しているという、今のところ僕にとっては謎の人物。ヤギの皮や牛の皮を使った、手作りの、本物のパーカッションについてのレクチャーを聞かせてもらった。

Photo1

Photo2

2003/2/18
徳永英明氏アコースティック・ライヴのリハーサル。

2月27日、渋谷AXで行われる、徳さんのアコースティック・ライヴのリハーサルが今日から始まった。メンバーはドラムとパーカッションが小田原豊さん、ギターとベースが飯室博君、それにピアノのシンセとパーカッションとハーモニカ&バンマスが僕。

今回は小編成ながら、徳さんの、未来に向かう音楽の方向性と可能性が象徴的に示されるようなスペシャルなコンサート。こういった小編成の演奏をするときは、メンバー全員が別の楽器にスイッチするようなアレンジをするのが好きだ。小田原さんはドラムはもちろん、コンガやジャンベといったパーカッションも叩いてもらうし、ギタリストの飯室君はベースも弾けば、環境パーカッションも演ってくれる。
徳さんだって、僕のパーカッション・バッグの中から、スレイベルやタンバリン等のいろんなおもちゃを持ち出して、それが音楽のatmosphereの一部になっていく。

「僕のコンガはインチキコンガだよ」なんて小田原さんは言うけど、そのグルーヴは、まぎれもなく、小田原さんのそれなのだ。専門楽器でないという意識がそうさせるのか、飯室君のベースはやたらハジケてる。

このバンド、なんだかスピリチュアルで、かつエキサイティングなバンドになる予感!

2003/2/15
V6のレコーディングの続き。

昨日リズム録りをしたリズム・トラックに、今日はブラス・セクションのダビングをする。昼間の時間帯を使ってアレンジをして、16:00過ぎに、いつもお世話になっている写譜屋さん、「フロム30」にスコアをfax、18:00にスタジオ入りする。

ブラス・セクションは、トランペット奏者エリック宮城氏が集めてくれたメンバーで、トランペットとフリューゲル・ホーンが、エリックさんと西村さん、テナー・サックスが鈴木さん、トロンボーンが中川君の4管編成。それにしても、みんな体格が良くて、でかい!

かのバディー・リッチ楽団で、ハイ・ノート・ヒッターをしていたというエリックさん。彼が日本のミュージック・シーンに登場してから、日本のブラス・セクションの可能性が飛躍的に高まったと、アレンジャー界隈では言われている。僕も、彼が来るときはいつも、感じたままに、自由にアレンジをする。でも、超音波のような高音をバリバリ吹きこなしてくれるだけではない。ガッツのある野太いトーンとワイルドなスイング感。書かれた譜面を音楽にしていくための様々なアイディア。アレンジャーとして、僕はこのひとのプレイに幾度となく助けられてきた。

曲の途中、数小節ほど、ブラス・ソリ(1楽器のソロのように、ブラス・セクションがフィーチャーされる部分)を作っておいた。その部分は、昨日ドラムの尚さんが、かなり自由に叩きまくってくれていたので、そのドラムのアクセントにビシビシに沿うようにして、セクションをアレンジしてみたら、これが大成功! 異常なまでの一体感とスピード感、目の回るようなセクションになった。こんな風に、偶発的に起こったことに意味を持たせていくようなアレンジの手法も、僕は大好きだ。

ブラス・ダビングの後は、僕のアナログ・シンセをダビングして、さらに、バックグラウンド・ヴォーカルも自分で多重録音してできあがり。

2003/2/14
V6のレコーディング。

V6が唄う曲をアレンジすることになった。ジャニーズのアーティストと仕事をするのは、Tokio以来久々だ。

Avexのディレクターから、「V6がアイドル・グループだということをあまり意識せず、とにかくかっこいいものを作るように」との指令が与えられていた僕の、今日の人選は、ドラムが沼澤尚さん、ベースが種子田健君。曲がベイ・エリア風のファンクだったので、このリズム・セクションがばっちりと思ったのだ。尚さんはNothing But The Funkの横浜公演を夜にひかえ、忙しい中レコーディング・スタジオに駆けつけてくれた。

尚さんと種ちゃん、そしてオルガンを弾く俺の3人で、まずベイシック・トラックをレコーディング。このオルガン、普通ならハモンドのB3あたりをレンタルするところなのだが、今日は僕が、最近何気に気に入っているローランドのVK-8で演ることにした。意外に知られてないことなのだが、このVK-8、とても良い。レコーディング・エンジニアをはじめ、スタジオにいたみんながそのサウンドのすばらしさに驚いていたようだ。

それはともかく、今日が初対面という尚さんと種ちゃん、僕が思っていた以上のすばらしいコンビネーションで、湧き上がるような熱狂のグルーヴを叩き出してくれた!

そして、時間差で登場したのが、今日が初対面になる、ギターの林部直樹君。Boa等のAvex系のアーティストのサポートでも知られる林部君、種ちゃんの推薦で、今日の共演の運びとなったのだが、スケジュールの関係で、ダビング共演となった。

当然、ファンクにはご機嫌なリズム・カッティングが必要だ。僕のファンク・ギターのリズム・カッティングの原点は、やっぱりEW&Fのアル・マッケイとか、Chicのナイル・ロジャースとかになってしまい、このあたりの音楽に心酔したことのあるギタリストのカッティングには、やはり惹かれてしまうところがある。彼らは、リズムがすばらしいのは当然のこと、決して綺麗な音とは言えない荒々しいトーンで、意外に多くの弦をかき鳴らして、音楽の芯になるような分厚いコードをカッティングする。

僕より1歳年下の林部君、そんな僕に、直球ストレートなプレイをお見舞いしてくれ、意気投合。かたく再会を誓い合った。

で、そのあと、僕のハーモニカ・ソロとパーカッションをダビングして今日はおしまい。

2003/2/9
森広隆君レコーディング。

26歳の期待の新人、森広隆君。Funkのツボを知り尽くした曲作りと、独自の題材によるウィットに富んだ、絶妙の韻律をもった詞、そして何より、めちゃ広い声域を生かした、緊張感のあるソウルフルな歌声、僕の前に久々に現れてくれた、すばらしい才能を持った、大型新人野郎である。

で、彼の次作に収録予定の2曲をアレンジすることになった。レコーディング・メンバーは、ドラムが村石雅行君、ベースが種子田健君、キーボードが俺で、ギターは森君本人。ギターで作曲するという森君、リズム・カッティング命のプレイがかっこいい。ギタリストとしてもかなり魅力的なのだ。

森君のこだわりで、レコーディングは24トラックのアナログ・レコーダーで行う。確かにトラック数は少ないし、昨今のハードディスク・レコーダーのような周到な編集はできない。しかも、ヒス・ノイズという、避けられないノイズが付加されてしまうし、繰り返し再生されることによって、音質がどんどん劣化してしまう。


ところが、このような足かせをはめられることによって、良い意味で、この、音楽を作っていく一期一会の瞬間を大切に思う気持ちが、みんなの間で高まって、音楽が、よりざっくりした、思い切りの良いものになっていくのがメリットかも知れない。もちろんアナログ独特の暖かみのある音もね。

僕は久々に、Fender Rhodesのエレクトリック・ピアノや、Hohnerのクラヴィネットを駆使して、また、Midi Moogや最新のV-Synth等も織り交ぜつつ、ディストーションとワウをかましたクロマティック・ハーモニカを吹き倒して、とにかく、すげーかっこいい音楽になりました。

好奇心旺盛な森君、西脇よりV-Synthのレクチャーを受ける

2003/2/8
ローランドのミーティングと及川光博君のコンサート。

朝10:30にローランドのスタッフ3人が浜松から来訪。実は、来月初めに行われるフランクフルト・メッセ(ドイツのフランクフルトで行われる超大規模な楽器フェアみたいなもの)で、僕が同社の新製品“V-Synth”を使ったパフォーマンスをすることになったのだ。楽器奏者がフランクフルト・メッセに呼ばれるのは日本人としては初めてだそうで、光栄なことだ。

で、今日はそのフランクフルト・メッセに向けた打ち合わせ。この旅、珍道中になること必至なので、「西脇辰弥ドイツ紀行」として詳細をレポートする予定。こうご期待!!

そして、ミーティングを終えた僕は、かねてから招待してもらっていた及川光博君のワンマン・コンサート「うたかた」を見るためにNHKホールへ。

以前からミッチーのライヴは最高!という評判は聞いていたのだが、僕の想像をはるかに越える楽しさ!! ステージ・セットやメンバーの衣装、果ては、楽屋の名前にいたるまで、ミッチーの独自の世界が色濃く反映されていて、また、一瞬にしてオーディエンスの心を意のままにがっちりと掴んでしまう彼の才能に脱帽!

2003/2/7
S.E.N.S.のレコーディング。

日本のインストルメンタル・ミュージック・シーンの中でも、独自の地位を築き上げ、また、TV番組の音楽などでも、そのアーティスト性を遺憾なく発揮しているインストルメンタル・ユニット“S.E.N.S.”。今日は、S.E.N.S.のアレンジする楽曲に僕のハーモニカをダビングしに行ってきた。「新進気鋭の若いハーモニカ奏者とコラボレートしたい」という彼らの意向で、ある方が、僕を彼らに紹介してくれたのだ!

ま、俺が若いかどうかは別として、このWhat's Newでもおなじみのヴァイオリン奏者落合徹也君がS.E.N.S.のサポートをしていたり、このあいだの徳永英明氏のミュージック・フェア収録時に、初顔合わせをしたドラマーの佐藤さんが、やっぱりS.E.N.S.のサポートをしていたりと、何かと縁があるな〜などと思っていた矢先に、とうとう彼ら本人から声をかけてもらえたというわけだ。

17:00に都内にあるS.E.N.S.のプライヴェート・スタジオに行く。マンションの一室を改造したこのスタジオ、20畳はあるかと思われる広い居間が待合室として使われていたりと、とてもゆったりとした作り。

僕がハーモニカ奏者としてレコーディングに参加するとき、アレンジャーから渡される譜面には2種類あって、コード進行しか書かれていない譜面か、細かくフレーズが指定されている譜面かのどちらかだ。もちろん僕はどちらでもOKなのだが、今回は後者だった。
僕は、最後のサビだけ、指定されたフレーズを無視して、自由にアドリブをしてしまう、という暴挙に出てみた。ハーモニカのフレージングには、譜面に書き表せないニュアンスがたくさんあるし、クロマティック・ハーモニカを熟知したアレンジャーもそれほどいるわけではない。譜面にフレーズが指定されていても、実はそれ以上にエモーショナルなものをS.E.N.S.の深浦氏が求めているのかも、と直感したからだ。

で、結果は成功だったみたい。僕が譜面を無視した最後のサビは、別の楽器をダビングして担当させて、その上で僕が自由に泳ぎまわっているような演出にするとのこと。

今日は、こんな、楽しくもクリエイティヴな時間を過ごさせてもらったわけなのだ。

2003/2/3
ハーモニカのメインテナンス。

僕が愛用しているホーナーのハーモニカ“マイスター・クラス”が2本とも、いくつかのリードが、折れる寸前状態になってしまった。リードが折れそうだというのは、吹いているとすぐにわかる。そのリードの音程が急激に下がってくるからだ。

ハーモニカの調律というのは、リードを削って行うんだけど、削る、というと、リードが小さくなるわけだから、音程を高くする方向にしか調律できないんじゃないか、と思われる方も多いと思う。ところが、そうではなくて、片側をリベットで止められたリードの、リベット側を削ると、音程が低く、反対側を削ると、逆に音程が高くなる。

とても微妙で、繊細な作業だけど、この程度の調律なら、僕でもできる。ところが、リードを新しいものと取り替えるとなると、かなり専門的な技量が必要で、とてもじゃないけど、僕には無理。いつもお世話になっている、プロのハーモニカ調律氏、田中さんのお宅にお邪魔して、僕のハーモニカを診てもらう。
かの巨匠トゥーツ・シールマンスも来日時には彼のお世話になるという田中さん、実はトゥーツより1歳年上で、今年82歳になるんだけど、とてもそんな年には見えない。薬剤師の仕事をリタイヤしてからは、生来のハーモニカ好きがこうじて、今や、東日本のハーモニカ修理を一手に引き受ける、自らもハーモニカをはじめ、ピアノやヴァイオリンもたしなむ、渋くてかっこいいおじいさんだ。

田中さんは、いつものように、見るも鮮やかな手つきで、僕のハーモニカを分解していく。(Photo1)いつも、彼のノウハウを盗もうと、凝視するのだが、彼の動きがあまりに速すぎて、何をやっているのかほとんどわからない。

田中さん宅にお邪魔するとき、僕がいつも楽しみにしていることが、修理をしながら、田中さんがしてくれるお話だ。

ひとつの穴につき、微妙にピッチをずらした2枚のリードが発音するようになっているハーモニカを複音ハーモニカという。哀愁のある音色が特徴で、60歳台以上の人にとって、ハーモニカと言えば複音ハーモニカであり、TBSのドラマで、僕がハーモニカ指導した、いかりや長介氏(彼は、死期間近の老人の役だった)が吹いていたのも複音ハーモニカだ。
で、この複音ハーモニカ、さらに、3枚のリードを同時発音させたら、シャンソンで使われるような、アコーディオンの仲間“ミュゼット”のような優美なサウンドになるんじゃないかと、田中さんは思ってしまったのだそうだ。

それで、まず彼が試作したのがこれ。(Photo2)とりあえず、見かけのことはあまり考えていないとのこと。ところが、これは厚みがありすぎて、演奏しづらく、また、メインテナンスも大変だということで、次に試作したのがこれ。(Photo3)横の長さが1.5倍になってしまうけれど、これなら練習すれば、演奏可能とのこと。試しに吹いてみると、3枚のリードが干渉しあって、えもいわれぬ倍音の揺らぎをかもし出している。
欲しいものは自分で作る。この、当たり前なんだけど、忘れがちなことを、至極当たり前にやっちゃう田中さん、すごいです!

Photo1

Photo2

Photo3

2003/1/29
ローランドの新製品発表会 in 大阪。

今日は一般ユーザー向けのイヴェント。普通のライヴ・コンサートに較べると、お客さんはそれほど盛り上がってないようにも見えたんだけど、ステージ上からよく見ると、お客さんはみんな楽しそうな顔。興味津々の面持ちで僕のレクチャーを聞いてくれていて、内心ちょっとホッとする。

イヴェント中、ゲストで来ていたピアニストの三柴理君と意気投合。身長180センチを越える巨体と、レ-ファ#を優につかめる大きな手。難曲をバリバリ弾き倒す、というパブリック・イメージとはうらはらに、「ほんとは、1音1音を大事に、余韻を楽しみながら、ゆったりと遅い曲を弾くのが好き」という三柴君。彼とは今日が初対面だったのだが、雑誌の執筆等で、お互いを意識しあっていたこともあり、初めて会った気がしない。超絶技巧ピアノ編曲の話題等で大いに盛り上がる。

超絶技巧ピアノ編曲っていうのは、例えば、もともとオーケストラのために作られたクラシック作品を力技でピアノ1台で再現してしまうというもの。超絶技巧なんていうと、ちょっとうざったく聞こえちゃうけど、ピアノ独奏の可能性を極限まで追究して、それこそ、ピアノ音楽がピアノという枠を軽々と超えてしまう瞬間を見せてくれる醍醐味を持ったジャンルで、ストラヴィンスキーのバレエ音楽や、ベートーヴェン、チャイコフスキー等の交響曲等、様々な名編曲が、あまり知られることなく存在しているのだ。

まあとにかく、そんな、普段僕が付き合っているミュージシャン達とはあまりすることもない、超マニアックなピアノ音楽の話で盛り上がった三柴君と僕は、打ち上げになっても話題は尽きず、いつか彼と共演できたらいいなあ〜などと思いつつ、大阪の夜は更けていったのであった。

2003/1/24
ローランドの新製品発表会とチェン・ミンさんのレコーディング。

僕が去年からその開発にかかわっていた、ローランドの新製品がついに、国内で初めてお披露目されることになった。その新製品の名前は“V-Synth”。ローランド独自のバリフレーズの技術をよりシンセ的な方向に洗練させて、ヴァーチャル・アナログ・シンセとハイ・ブリッドしたような、まあとにかく今まで聴いたことのないような音が作れて、すばらしく図太い音の出るシンセだ。

で、今日は、ディーラー向けの発表会。篠田元一さんのキーボード、山崎彰君のV-Drum、中野豊さんのギター、それに僕のV-Synthという編成のスペシャル・バンドによる演奏も交えながらのデモンストレーション。
このV-Synth、業界でもかなり話題になっていたらしく、大勢のディーラーの皆さんが集まってくれて、真剣な面持ちで、製品についてのレクチャーを聞き入っていた。

そして、新製品発表会を終えた僕は、一路、東芝EMIのレコーディング・スタジオへ。二胡奏者のチェン・ミンさんの2ndアルバムのレコーディングに、ハーモニカ奏者として参加することになったのだ!
僕が参加する曲は、チェン・ミンさん作曲の素朴ながらも美しい、泣けるバラードだった。アレンジは加藤みちあきさん。二胡を知り尽くしたチェン・ミンさんの作る旋律に、絶妙な和声をつけつつサウンド・メイクをするのが加藤さんというわけだ。

チェン・ミンさんの二胡と僕のハーモニカは、音色も唄いかたも全く違うものだけど、「わが道を行ってくれ」との加藤さんの言葉どおり、いつもの僕の感じで演ってみると、これがとってもいい感じ。

それにしても、背のすらっと高いチェン・ミンさん。とっても気さくでお上品な中国のお嬢様って感じで素敵だったぞ!!

2003/1/22
“徳永英明氏とテレビ収録”(2003/01/21)のつづき

フジテレビの球体展望台から、巨大都市東京の絶景(Photo1)を堪能した僕ら“徳永英明バンド御一行様”は、そろそろカメラ・リハーサルの時間が迫っていたので、階下のスタジオへ。(Photo2)

それにしても広い! フジテレビのビルの独特な形は、このスタジオの広さを確保するための特別な構造によるものだという。

そして収録。(Photo3)復帰後第1弾のニュー・シングル“君をつれて”の発売を明日(1月22日)にひかえた徳さんの入魂の歌声が、この広いスタジオ中を満たしていく。
そして、トラブル等もなく無事に収録は終了。

Photo1 

Photo2

Photo3

実は、今日(1月21日)は徳さんのデビュー17周年の日だ。収録後、僕たちは、徳さんの楽屋に集まって、お祝いをすることに・・(Photo4&5)
徳さん! 末長くご活躍を!!


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2003/1/21
徳永英明氏とテレビの収録。

来月2月15日フジテレビ系で放送予定のミュージックフェアに出演して、復帰第1弾シングル“君をつれて”を唄うということで、僕はそのサポートをすることになった。サポート・メンバーはドラムが佐藤さん、ベースが山田サトシ君、ギターが飯室博君、僕がキーボード。

今日は収録日。首都高をお台場方面に向かい、レインボウ・ブリッジを渡ると、右方向にあの有名な、ビルの中ほどに球体が挿入されたようなフジテレビのビルが見えてくる。新社屋になってからフジテレビを訪れるのは、実は初めてだったのだが、この球体を目標にして、全く迷わずにフジテレビに到着することができた。「よし!ここがフジテレビに違いない!」と路肩に車を止め、上を見上げると、やはりあの球体が……(Photo1)
俺の方向感覚は間違っていなかったのだ!

カメラ・リハーサルまで少し時間があったので、他のメンバーを誘って、あの球体の中に行ってみることにした。出演者パスを持っていると、無料であの中に入れるそうなのだ。(一般客は、高校生以上500円/小・中学生300円 団体20名以上20%割引)
まず、屋外エスカレーターで7階まで一気に上る。(Photo2)
透明な屋根におおわれているものの、この季節、海風がひじょ〜に冷たい! そして7階庭園からエレヴェーターで最上階25回まで上るといよいよあの球体のlevelである。

球体の中は修学旅行と思われる、高校生たちでごったがえしていた。(Photo3)
そこかしこにフジテレビのバラエティー番組のセットに似せたセットが、記念撮影用に置かれている。20代と思われる女性2人組が、うるんだ瞳で僕に近づいてくる。「あ、あの、写真、撮っていただけますか?」 かくして僕は、フジの某お料理番組に似せたセットに座る2人の女性を、彼女持参のレンズ付きフィルムで、絶妙なアングルと構図な写真を撮ることに……。

明日につづく。

Photo1


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2003/1/19
ある方からフィットネス・ボールをいただく。

 知っている人も多いと思うが、これは、直径50センチほどの、丈夫なビーチ・ボールのようなもので、その上に座ったり、仰向けになったり、突っ伏したりしてストレッチを行う健康器具だ。僕がこれに興味を持っていることを知ったある方が、僕にプレゼントしてくれたのだ! ありがとうございます!!

早速膨らませて、やってみる。マニュアルには様々なエクササイズが紹介されていて、どれもけっこうコツがいるんだけど、やってると気持ちいい。簡単な動きでもかなり筋力を使っているようで、特に腹筋には効きそうだ!

山登りや水泳が趣味にもかかわらず、日常的に車移動で、しかも1日中レコーディング・スタジオや自宅の音楽室で、座ったまま作業してしまいがちな僕にとっては、とってもユースフルな道具だ!!

ところで、川上さん、たかくさきさん、メールをどうもありがとう! たかくさきさんは、博多在住ということだけど、いいよね、博多!! 今年はツアーで行けるといいなあ〜〜!
 

2003/1/15
椎名へきるちゃんのトラック・ダウン。

木根尚登氏がプロデュースする、椎名へきる嬢の次のアルバムに収録予定の曲をアレンジした。彼女には、数年前、2曲ほど楽曲を提供してアレンジしたことがあったが、今回は久々の共演。

今回の楽曲、作曲はもちろん木根さん。普通、作曲家のデモ・テープって、曲の1コーラスだけが収録されている、ということがめずらしくないんだけど、木根さんの場合は、いつもフル・サイズで作られている。「僕はこういう作り方しかできないんだ……」と木根さんは言う。音楽の中で時系列に起こるドラマをとても大切にしている感じがすばらしと思う。

僕は、新たに間奏を書き加えたりして(ドア蹴破り系シンセ・ギターソロを炸裂させていただきました(笑))落合徹也君率いるストリングス・セクションなんかも重ねて、とってもドラマティックにアレンジしてみました。


本日の一作

さて、新垣さん、nyaoさん、メールをどうもありがとう!(メールもらってからちょっと時間が経ってしまったけど…)

nyaoさんはTM NETWORKのファン・サイトを作成している方です。
http://sound.jp/tmnetwork/
もちろん、このサイトはリンク・フリーです。よろしくね!

2003/1/11
WACOM intelligent graphics tablet system “インテュオス2”を購入。

これは、コンピュータの操作をグラフィック・ペンで行うものなんだけど、特に、絵を描くとか、字を書くといった、手の運動をコンピュータ画像に反映させるという、所謂マン・マシン・インターフェースの色合いの強いものだ。

僕は子供の頃から絵を描くのも大好きで、特に、細かい曲線を延々と描き続けて作る、抽象的な自閉症な労作が芸風なんだけど、この、描くということの運動行為的な側面はいつも意識していて、例えば、MIDI鍵盤で弾いた演奏行為を、シーケンサーに演奏(運動)情報として記録できるように、描くという行為も(紙に描いたものをスキャンするんではなく)運動情報としてコンピュータに直接働きかけられたら、なんて思っていたところ、あるひとから、こういうものの存在を教えてもらったわけなのだ。

まあ、そんな能書きはともかく、早速、付属のソフトをインストールして、なんか描いてみる。筆圧によって線が太くなったり、色が濃くなったりして楽しい! ためしに字を書いてみると、おお!確かに俺の筆跡だ。

そんなこんなで、宿題をいろいろとかかえているにもかかわらず、これにハマってしまい、できたのがこの作品(作品といえるかどうかも怪しいけど・・)



2003/1/6
本年もよろしくです!!

今日は、声優さんとしても超人気者の桑島法子ちゃんのDVDに収録予定の曲のレコーディング。今年の正月は、去年から持ち越した自宅作業で明けてしまい、なんとなく正月気分を味わえなかったが、スタジオ・レコーディングとしては、今日が初仕事だ。

久々の僕自身による楽曲提供となったこの曲、ここ数年作った曲の中でも、ずばぬけて超おバカなバカロックオペラとも言うべき曲だ。こういう曲のギターは中村修司修ちゃんがぴったりだ! 修ちゃんは、蓼科のスキー場からフライングV一丁持って駆けつけてくれた。

で、こういう曲のドラムはやっぱ俺でしょう!ということで、いつもグイーンでお世話になっているドラム・レンタル会社「ナッシュ」からDWのセットをレンタル。まず、2人での演奏をレコーディングした後、エレクトリック・ベースやピアノ等を僕がダビングして、できあがり。

2003/1/1
A Happy New Year!
今年もよろしくお願いします♪

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